今日紹介するゲームは、PCエンジンで非売品以外ではトップクラスのレアもの
「秋山仁の数学ミステリー 秘宝“インドの炎”を死守せよ!」です。
30周年のときに開封したあとしばらくプレイしていたので、そのままちゃんと紹介記事を書こうと思いまして。
大雑把に言うと、数学的な考え方をストーリーの中にちりばめて、数学の魅力を伝えようというコマンド選択式アドベンチャー。
コンセプトとしては、光栄(現:コーエーテクモ)が出した英語教育ソフト「EMIT」に近いものがあります。
選択できるモードは2つで、シナリオを進めるアドベンチャーモード「GAME MODE」と、実際にゲーム内に出てくる問題を切り出した「MATHEMATICS」。
で、実際にアドベンチャーモードで数学を解かないと進めないか?というと、そういうのはなく、淡々と話を進めることができます。
問題の解法が気になったら、先に進まず内容を確認すれば大丈夫です。
もしくは、「MATHEMATICS」から当該の問題が確認できます。
また、セーブポイントがかなり頻繁に出てくるので、プレイ中断がしやすい仕様になっています。
マニュアルは、前半はキャラクターやシナリオについてかなりガッツリ書かれていて、後半はシナリオ内に出てくる問題の一部がそのまま載っています。
計算式なども載ってますので、ガチの数学ですw
秋山仁先生も直接アテレコしてますし、その他に出てくるキャストも豪華。
さすがにフルボイスではないけど、要所要所はしゃべるので十分。
シナリオはそれなりに楽しめますし、当時のゲームクオリティから見ればコンセプトも考慮すると及第点の内容だと思います。
所謂「レアゲー」に当たりなしというのがよくある話ですが、これはそれには該当しないかなと。
ただ、買っておいてなんですが、うん十万円払ってやるものでもないかなとw
本来の定価である8000円なら自分は心底満足できたと思います。
このぐらいコンセプトが明確な内容ですので、本当にほしい人しか買わなかったんだろうなあと推測できます。
あと、書籍扱い(ISBNが入ってる)で書店のみの流通だったはずなので、目に触れる機会が少なく返本されてしまったのも残念かなあと。
当時書店で見た記憶もありませんし、どこで売ってたのやら・・・・・
もちろんこのゲームをお勧めすることなんてしませんが、どこかのタイミングで触れられる機会があるならやってみてほしいかなというぐらいですね。